文化勲章受章者で、聖路加国際病院理事長を務める現役最高齢の医師、日野原重明先生による講演会を、6月16日(水)、シドニー市内のWesley Conference Centreで無事開催しました。会場には若い方から年配の方まで300名を超える方々が集まり、熱心に先生の話しに耳を傾けていました。



日野原重明先生によるシドニーでの講演会は、2006年に次ぎ2回目です。今回は「生きがいを求めて~各年代の方々へ~」というテーマで、1時間にわたり話されました。スライドによる図表を指しながら、日本やオーストラリアなど先進国が高齢化社会に向かう現状を示し、生きがいを持って生きていくことの大切さを、先生が会長を務める「新老人の会」の活動や、尊敬するという精神科医の故神谷美恵子氏の言葉を紹介するなどして話されました。

会場では先生の著書の販売とサイン会も行われ、本を手にした方々がサインを求めて、列を作り、サインをしながら一人一人と握手を交わす先生に、「感激です」「ありがとうございます」「いつまでもお元気で」などの言葉が交わされていました。
今回の講演会も、前回同様、日本から「新老人の会」の会員40人が参加し、メルボルンとシドニーの2カ所での開催となりました。また、17日には、子どもたちを対象にした「いのちの授業」も行われ、子どもたちと保護者の皆さんを前に、熱心に生命の大切さを訴えていました。